ヨーロッパサッカーの神髄を味わう!!〜ドイツ編〜


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引用:https://antenna.jp/news/detail/291709/

ヨーロッパサッカー、前回はイングランド編をお送りしました。ヨーロッパサッカーの魅力が少しでもわかっていただけましたでしょうか。

ヨーロッパサッカーリーグの隆盛の理は先進国であるがゆえの経済事情もありますが、選手の移籍が容易であることも大きな要因であると言えます。

1995年に下された、いわゆる『ボスマン判決』が契機となり、特にEU加盟国籍の選手については、ほぼ国内移籍と同等になりました。

ボスマン判決は、

ヨーロッパ連合(EU)に加盟する国(2004年5月1日現在で25カ国)の国籍を持つプロサッカー選手が以前所属したクラブとの契約を完了した場合、EU域内の他クラブチームへの移籍を自由化したもの

引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/ボスマン判決

 

で、同時にEU域内のクラブチームは、EU加盟国籍を持つ選手を外国籍扱いにできないとしたものになります。

この判決を契機として選手がチームを選ぶことが可能になり、また実質的に外国人枠が大きくなったことから、資金力のあるビッグクラブが優秀な選手を獲得しやすくなりました。

現在では選手の移籍に関してはその契約期間や選手、クラブ、代理人の思惑が交錯した、非常にシビアなものになっています。

さて、そんなヨーロッパサッカーの神髄を味わうのもこれで最後、4回目です。最後は日本人選手が所属しているチームの多いドイツのリーグについてまとめてみましょう

 

ドイツ:Fußball-Bundesliga(ブンデスリーガ)

ドイツのリーグはブンデスリーガです。

前述しましたが、現在このリーグには日本代表のエースである香川真司を筆頭に、2部も含めると実に12人が所属しています。

セリエAとプレミアリーグが2人(セリエA:本田圭佑と長友佑都、プレミアリーグ:吉田麻也と岡崎慎司)、リーガ・エスパニョーラが1名(乾貴士)であることを考えると、特異的とも言える多さです。

この理由は長谷部誠や香川真司の活躍が大きな呼び水となっていることは間違いありませんが、何よりもこのリーグが日本人にとても『合っている』というのが大きいです。

ブンデスリーガは堅実なドイツ人の性格を表すように、スピード、テクニック、体の強さ、高さなどが満遍なく求められ、戦術的な理解力も求められる、オーソドックスなチームが多いリーグです。

日本人の場合、ほぼ共通している戦術的な理解力の高さとテクニック、そして何よりも小柄であるがゆえの俊敏性やスピードが大柄なヨーロッパ人にはない特徴として生かされているのと、ヨーロッパの有名選手に比べて無名な日本人選手が圧倒的に安いことが大きな原因となっていると思われます。

これだけ多くの日本人が所属していると、そんなブンデスリーガの強豪チームを紹介します

ブンデスリーガの強豪チーム①バイエルン・ミュンヘン

ドイツだけでなく、バルセロナ、レアル・マドリーと並ぶヨーロッパを代表する超のつくビッグクラブです。

国内リーグの優勝回数は最多の25回を誇り、チャンピオンズリーグも5回制覇しています。

これだけのビッグクラブでありながらドイツのクラブらしく非常に健全経営で、無駄な投資は一切しません。

補強の方針は基本的に国内の強豪チームの中心選手を引き抜いて戦力ダウンを図りつつ、本当に必要な選手を一本釣りで釣り上げる。そんな手法を得意としています。

近年の例では前者はロベルト・レバンドフスキ、後者はアルトゥーロ・ビダルがそれに当たります。

こうしたやり方のためアンチファンも多いのですが、憎らしいほど結果を出しているのも事実です。

現在はバルセロナで伝説を築いたジョセップ・グアルディオラが監督を務め、前任のユップ・ハインケスから続く国内リーグの4連覇と、チャンピオンズリーグの6度目の制覇に向けて盤石の歩みを進めています。

そんなバイエルンの中心選手は当代最強のゴールキーパーと言われるマヌエル・ノイアーとドイツ代表のポイントゲッターであるトーマス・ミュラーでしょう。

ノイアーはかつて内田篤人の同僚で、上記の国内引き抜きによってバイエルンにやってきた、文字通り現在世界最高のゴールキーパーです。ブラジルW杯の時にも、その驚異的な守備範囲の広さが話題になりました

ミュラーはまさに神出鬼没という表現がぴったりの選手で、攻撃的なポジションであればフォワード、ミッドフィールダーを問わずにプレーでき、相手のマークを外していつも間にかゴールを陥れる、そんな選手です。今シーズンはポイントゲッターのレバンドフスキと絶妙なコンビネーションでリーグ戦56得点のうち実に36点を2人で叩き出しています

ブンデスリーガの強豪チーム②ボルシア・ドルトムント

ブンデスリーガにはバイエルンという『巨人』がいて、年代ごとにその巨人に立ち向かえるポテンシャルを秘めたチームが出現します。現在のストップザバイエルンの急先鋒はこのボルシア・ドルトムントです。

香川真司が所属しているチームとして日本でも人気のチームですが、香川が移籍を決めた最大の理由はこのチームのサポーターの数と質です。本拠地であるシグナル・イドゥナ・パルクは実に8万人以上の収容人数を誇り、その圧倒的な応援はホームチームに強力の力となります。

かつてはスター選手を買いあさり、破産寸前までに経営が悪化したクラブですが、特に現在はイングランドのリバプールに籍を置いていますが、ユルゲン・クロップの就任後は香川を始めとする国内外から、無名ではあるものの確かな実力を備えた若手を多数発掘しバイエルンに対抗できるだけの戦力を整えてきました。

現在のチームはマルコ・ロイス、ピエール・エメリク・オーバメヤン、ヘンリク・ムヒタリアン、そして香川を中心とした『ファンタスティック4』と司令塔のイルカイ・ギュンドアンを軸とした緩急自在の高度なフットボールで、ドイツ中を魅了しています

 

ドイツのサッカーはかつてはフィジカルを重視したイングランドに近いスタイルでしたが、日韓ワールドカップでブラジルに敗北して以来、自国の若手育成に力をいれるようになり、現在では国内リーグにおいてもテクニックを重視するチームが増えてきました。日本人選手が活躍できる土壌が培われてきたわけです。

こうしたたゆまぬ努力こそがドイツ人の魅力であり、ブンデスリーガも魅力的なリーグであり続けるでしょう