ヨーロッパサッカーの神髄を味わう!!〜イングランド編〜


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引用:http://www.totalposter.com/?cat=555&product_id=11429

ヨーロッパサッカー第3回目です。前回は、イタリア編をお送りしました。

ヨーロッパのサッカーを語る上で外せないのがこれまでに何度も出てきているUEFAチャンピオンズリーグです。

すでに何度も説明しているように、これはUEFAが主催している大会で、UEFAのリーグランキングをもとにその国の前年のリーグ戦の上位チームに出場権が与えられます。

例えばリーグランキング1位のスペインは国内リーグで3位までが本戦から、4位のチームが予備予選から出場でき、最終的に本戦に4チームが出場できますが、リーグランキング4位のイタリアは国内リーグ2位までが本戦から、3位が予備予選から出場になり、最大で3チームの出場になります。

そして、このチャンピオンズリーグと、同じくUEFAが主催し中位のチーム及び中堅国の上位チームが出場できるUEFAヨーロッパリーグにおいて各国出場チームの成績をポイント化し、過去数年分を累計したものがUEFAリーグランキングに反映されています。

ヨーロッパの各国リーグは毎年このチャンピオンズリーグへの出場をかけて鎬を削っているわけです。

さて、そんなヨーロッパサッカーリーグの神髄のご紹介ですが、第3回の今回はイングランドのプロリーグについて説明していきます

 

イングランド:Premier League(プレミアリーグ)

イングランドは言わずと知れたサッカーの母国です。この国では伝統的な『キック&ラッシュ』と呼ばれる戦術が幅を利かせていました。

屈強なディフェンスで敵の攻撃を跳ね返し、一気呵成のロングボールで一気にゴールを陥れると言う、同じくイギリスで生まれたラグビーのような戦術です。

こうした土壌で培われたイングランドのサッカーファンは古くから『戦う姿勢』を評価する傾向があり、決して上手くなくとも気持ちを前面に押し出したファイタースタイルが好まれます。

近年は選手の移籍に関する制約の緩和(ボスマン判決:次回説明します)などに伴うフランス人選手の増加やスペイン人選手の台頭、果てはこの国では絶対に活躍できないと言われていたブラジル人選手の流入などにより、テクニックを重視した戦術をとるチームも増えていますが、古き良きキック&ラッシュ戦術をとるチームも変わらず存在しています。

日本代表の岡崎慎司が所属するレスター・シティもキック&ラッシュをベースとしたカウンタースタイルで、スモールクラブながら現在(2月21日現在)リーグ首位に立つ旋風を起こしています。

そんなプレミアリーグの強豪チームを紹介します。この国は他の3国に比べて群雄割拠の様相が強く、強豪チームが多いので少し手短に説明していきます。

プレミアリーグの強豪チーム①マンチェスター・ユナイテッド

かつてエリック・カントナ、デイビッド・ベッカム、クリスチアーノ・ロナウド、そして日本の香川真司も所属した名門チームです。リーグ優勝20回を誇り、チャンピオンズリーグも3回制覇しています。

27年という長きにわたって監督を務めたアレックス・ファーガソンが勇退した2013年以降は低迷していますが、現在の中心選手であるウェイン・ルーニーやフランス代表の超有望株であるアンソニー・マルシアルを中心とした攻撃陣とスペイン代表の守護神であるダビド・デ・ヘアを軸とした守備で巻き返しを図っています。

プレミアリーグの強豪チーム②アーセナル

マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソンと同様、このチームの監督であるアーセン・ウェンゲルもすでにこのチームを率いて20年になります。

彼はこのリーグに新しい風を起こしたパイオニアとも呼べる存在で、上記のキック&ラッシュ一色だった就任当初から、母国のフランス人選手を中心としたパス&ムーブを軸としたテクニカルなサッカーを展開し、2000年前半はリーグ戦無敗優勝を達成するなど、栄華を極めました

その後自前のスタジアム建設に伴う堅実な経営方針により主力選手の売却と高額な(=一流の)選手を獲得しないスタイルを貫いたため、徐々にチーム力を落として無冠の時代が続きましたが、2010年以降スタジアムの完成に伴って市場に高額を投下できるようになり、再び上昇カーブを描き始めています

プレミアリーグの強豪チーム③チェルシー

プレミアリーグのもう一つの特徴である、金満オーナーによるチーム買収とスター選手の乱獲のパイオニアです。

もともと小さなクラブではなかったのですが、石油で財をなしたロシア人実業家のロマン・アブラモビッチのオーナー就任により、すべてが変わりました。

彼の買収以降、それまでほとんどリーグ制覇の経験のなかったチームが、ディディエ・ドログバ、フランク・ランパード、ジョン・テリーらを中心としたチームで連覇を含む4回のリーグ優勝し、強豪チームの仲間入りをしました。

しかしながら、結果が出ないとすぐに監督の首をすげ替えるアブラモビッチの独善的な方針には否定的な意見も多く、ヨーロッパで結果を残すチームになるためにはもう一段の成長が必要かもしれません。そのために、現在の中心選手であるエデン・アザール、セスク・ファブレガス、ティボー・クルトワらの奮起が期待されています。

プレミアリーグの強豪チーム④マンチェスター・シティ

金満オーナーによるチーム買収のもう一つのケースです。アブラモビッチのチェルシーとは異なり、かなり長期的なプランニングに基づいたチーム作りをしているチームです。

同じ町のライバルチームであるマンチェスター・ユナイテッドはもちろん、同じようなオーナーによる買収をされたチェルシーよりもクラブとして小さかったこともあり、結果が出るまで時間を要しました。

しかし徐々にチーム力を高め、現在はセルヒオ・アグエロ、ダビド・シルバ、ケビン・デ・ブルイネらを中心としたテクニカルなサッカーで確実に勝ち点を積み上げることができる強豪チームになっています。

そしてこれまで唯一手が届かなかったヨーロッパの舞台で真の勝利者となるため、来季からはバルセロナ、バイエルンで黄金時代を築いた当代最高の監督であるジョセップ・グアルディオラを招聘することが決まっています。

シティーの旅はまだ終わりそうにありません。

 

イングランドはサッカーがビジネスになりやすい土壌があり、チェルシーやマンチェスターシティ以外にも金満チームが多く、それほど大きくないチームにもスター選手がいたりすることがあります。

また、他の国とは異なりウィンターブレークがないため、試合数が多くなるのもプレミアリーグの特徴です。

試合数が多くなることで選手のコンディションに問題が生じ、近年チャンピオンズリーグなどのヨーロッパの舞台で結果を出しにくくなっていると指摘されています。とはいえスター選手の多いプレミアリーグは毎年白熱した優勝争いが展開されており、決してレベルの低いリーグではありません。

サッカーの母国イングランドで超一流の選手たちの共演を味わうのも是非オススメです。