ヨーロッパサッカーの神髄を味わう!!〜イタリア編〜


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引用:http://www.soccer-king.jp/news/world/euro/20150322/293741.html

ヨーロッパサッカー特集スペイン編はいかがだったでしょうか?ヨーロッパサッカーの魅力を少しでも感じていただけましたか?

ヨーロッパはサッカー発祥の地(イギリス)であることもさることながら、比較的先進国が多く、遊びの延長としてのサッカーがビジネスとして成立しています。

資金力のあるチームは世界中から有力選手を集め、自国リーグでの優位性を保っているわけです。また、各国リーグの上位チームだけが参加出来、毎年熱狂の渦に包まれるUEFAチャンピオンズリーグの莫大な収益金もビッグクラブの成長を後押ししていると言えるでしょう。

さて、ヨーロッパサッカーの紹介の2回目はイタリアについてまとめます。

 

イタリア:Serie A(セリエA)

イタリアのプロリーグはセリエAと言います。Jリーグで言うところのJ1がセリエA、J2がセリエBです。

セリエAは長らく世界最強リーグの座をほしいままにしてきました。日本で言えば中田英寿が在籍していた頃は間違いなく世界ナンバーワンのリーグだったと思います。

しかしながら近年はスペイン、イングランド、ドイツに抜かれ、UEFAリーグランキングでは4位に位置しています。

この国リーグの最大の特徴は厳格なまでの『結果重視』です。負けなければ良い。引き分け狙いで良い。白熱した5−5の引き分けよりもつまらなくても1−0で勝つほうが良い。セリエAはそんな美学を持ったリーグです。

そうした『負けない戦い』をするリーグの為、伝統的に守備戦術が発達しています。他国リーグで活躍した点取り屋がセリエAに参戦しても鳴かず飛ばず。そんな光景はこれまでに何度も見られています。

そんなセリエAの強豪チームを紹介します。

セリエAの強豪チーム①ユベントス

リーグ優勝(スクデット)回数最多の31を誇る名門中の名門です。不思議なことにチャンピオンズリーグとは縁がなく、これまでに2回しか優勝したことがありません。

チームのスタイルは伝統的にイタリアを代表するような堅守かつソリッドなスタイルであることが多く、テクニシャンよりもアスリートが好まれる傾向があります。

もちろん、長い歴史の中では自由にプレーするテクニシャンの存在が許された時代もありました。

近年ではロベルト・バッジョ、ジネディーヌ・ジダン、アレッサンドロ・デルピエロ、アンドレア・ピルロなどが当てはまります。いずれもサッカー史に名を残す超一流選手たちです。

現在の中心選手はGKのジャンルイジ・ブッフォンとFWのパウロ・ディバラです。ブッフォンはすでに38歳ですが、息の長いゴールーパーというポジションにあってすでに20年もの間第一線で活躍している選手です。

その能力は未だにGKでは世界のトップレベルにあり、ユベントスの堅守を最後尾から支えています。一方のディバラは今シーズンから加入したアルゼンチン代表の若手ホープで、同じアルゼンチン人のメッシの後継者とも言われています。

実は今シーズンのユベントスは昨シーズンの主力がごっそりと抜け、開幕当初は苦戦が続いていました。ところがこのディバラがフィットし始めた頃からチームの調子もどんどん上向いています。

セリエAの強豪チーム②ACミラン

ユベントスと並ぶ強豪です。スクデットの獲得回数も18回を数えます。

このチームはユベントスとは逆にヨーロッパの舞台に強く、チャンピオンズリーグの優勝回数はスペインのレアル・マドリーに続く7回を誇ります。

2002−2003シーズンには同じイタリアの上記ユベントスとチャンピオンズリーグの決勝の舞台での同国対決を制して優勝している事実も、ユベントスと対照的と言えるでしょう。

戦術の先進国であるイタリアのチームらしく、歴史的に革新的な戦術を生み出すことが多く、アリーゴ・サッキのゾーンプレスや、カルロ・アンチェロッティのチームのレジスタ(司令塔)戦術などはその代表的なものです。

現在はチームの方向性を見失ってしまっている感があり、かつてのような絶対的な強さは見られませんが、それでもコロンビア代表のカルロス・バッカやキャプテンのイタリア代表リッカルド・モントリーボ、そして日本代表の本田圭佑らを中心としてかつての栄華を取り戻そうと戦っています。

特に本田は今シーズンチーム批判とも取れる発言をし、一時期干されかけましたが実力でポジションを奪い取り、現在は好調を維持しています。

セリエAの強豪チーム③インテル

ミランと同じくミラノに本拠地を置くもう一つのチームがインテルです。

チーム力は上記のユベントスやミランとそれほど変わらないビッグクラブなのですが、長年タイトルに恵まれず、我慢の時を過ごしていましたが、2008年にジョゼ・モウリーニョを監督として招聘し、念願だったチャンピオンズリーグのタイトルを獲得しています。

モウリーニョの退団後は再び低迷期を迎え、何人も監督が変わっている状態ですが、昨シーズンからモウリーニョの前任でかつてスクデットを3連覇したロベルト・マンチーニを招聘し、再びスクデットを狙える体制を整えつつあります

日本代表の長友佑都が所属するクラブでもありますが、長友は現在このチームに所属して6年目であり、レギュラークラスでは最古参になっています。

セリエAの強豪チーム④ASローマ

イタリアは経済事情もあり、基本的に強豪は北部に本拠地があるクラブが多いのですが、南部の首都ローマに本拠地を置くこのASローマは例外と言っても良い強豪チームです。

かつて日本代表の中田英寿が所属し、2000−2001シーズンにはスクデットを獲得していますが、その時の天王山であるユベントス戦で中田が決めたミドルシュートは今でも語り草となっています。

伝統的に生え抜きの象徴的な選手を大切にするクラブでもあり、中田が所属していたころからの中心選手で今年40歳になるレジェンド、フランチェスコ・トッティやダニエレ・デ・ロッシなどが現在のチームを牽引している存在です。

 

イタリアの伝統でもある守備戦術『カテナチオ』は間違いなくセリエAで培われたものです。

守備戦術は基本的に相手を分析し、対策を練ることで成立するものですが、頻繁に試合をし、情報の入手が容易な国内リーグとは異なり、データの入手しにくい他国のチームに対しては分析が難しくなるため、持ち前の堅守が発揮されにくくなります。

さらにイタリアのチームはチャンピオンズリーグ以外のヨーロッパの大会を軽視する傾向があるため、イタリアのチームがヨーロッパの舞台で活躍することが少なくなっていました。

そのツケが現れ現在イタリアはリーグランキングで4位の位置にいます。しかしながらこれまで逆境になればなるほど力を発揮してきたイタリアという国は必ずまたヨーロッパの舞台で活躍してくれることでしょう。