諦めるのはまだ早い!!プレースタイルを変えたサッカー選手たち


Soccer players in action on sunset stadium background panorama

世界で一番人気があり、競技人口の多いスポーツは間違いなくサッカーです。

何せサッカー協会に加盟している国は国連に加盟している国よりも多いんですから・・・(※FIFAの加盟国数は208に対し、国連の加盟国数は196)ルールを知らなくても、見ていればだいたい分かってしまうほど単純明快でありながら戦術を大学で講義するほど奥が深いのが人気の理由ではないでしょうか?

しかしながらそれほど人気のスポーツでありながら、選手が現役で居られる期間は短く、Jリーグの平均引退年齢は25、6歳と言われています。
これには怪我やその他の事情でそうせざるをえなかった選手も含まれるので、低くなっていますが、実際にトップレベルでプレーできるのは30歳前後といったところでしょうか?

サッカーの選手寿命が短いのはもちろん非常にハードなスポーツであるからです。
何せ90分もの間走り続けているわけですし、時には全力疾走を何度も繰り返さなくてはいけない場合もあります。

ただし、そんなサッカーでも、ポジションによって求められる能力が異なるため、ポジションを変えることで運動量が落ちても適応できることがあります。

そして世の中にはそれを利用してポジションを変えることで年齢的な衰えや怪我によるスピードの低下をカバーする選手が存在します。

ここではそんな選手を紹介していきたいと思います。

各ポジションに求められる能力

下記に簡単に各ポジションに求められる能力を図にしてみました。

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また、ポジションの説明のためザックジャパンの基本フォーメーションをベースにしてポジションを説明します。

基本的に各ポジションに求められる能力はチーム戦術に大きく左右しますので必ずしも下の図の通りになるとは限りません。

また、いうまでもなくゴールキーパーは最も動かないポジションですが、あまりにも特殊なためここでは割愛しています。

チームの戦術によるところが大きいですが、基本的にサイドの選手は走力と持久力が求められ、攻撃的な選手よりも守備的な選手の方が経験が必要になります。

加齢や怪我によるポジション変更の場合、サイドから中央へ、攻撃から守備へ、というのが基本的な流れです。

ポジション・プレースタイルの変更事例

クリスチアーノ・ロナウド(プレースタイルの変更)

リオネル・メッシと肩を並べるサッカー選手の最高峰です。
誤解を承知で言えば、よく比較されるメッシは才能の究極であり、彼は努力の究極と言えます。

メッシは何をさせても90点以上のプレーができ、得点能力にかけては120点の実力を持っていますが彼の場合、得点能力を究極的に磨くことでその面にかけてはメッシを凌駕する能力を持っていると言えます。

基本的にウィングの選手でそれは昔も今も変わっていません。
しかし以前はチャンスメーク型でスプリントを繰り返して相手を抜き去るプレーを信条としていたのですが、次第に点を取ることに特化するようになり、今では抜き去るプレーよりもゴールまでの最短距離で待ち構えるようになりました。

プレー自体に衰えは見受けられませんが、以前より走行距離が短くなったため、結果的には選手寿命に寄与していると言えます。

フィリップ・ラーム(サイドバック⇒センターハーフ(守備))

2014年W杯の優勝国であるドイツ代表のキャプテンです。
もともと世界有数のサイドバックとして名を馳せていた選手ですが、その戦術眼と高いテクニックを見出され、センターハーフにコンバートされました。

サイドバックは上記のグラフでも明らかなように最も運動量を要求されるポジションのため、選手寿命も短い傾向がありますが、彼のようにテクニックと戦術眼があれば、ディフェンダーである危険察知能力を生かしてセンターハーフとしてもプレー可能であることを証明してくれています。

現在は肉体的な負担の大きい代表を引退し、所属チームでのプレーに専念することで負担が軽減されたため、チーム事情によってサイドバックに再コンバートされるケースもあります。

パオロ・マルディーニ(サイドバック⇒センターバック)

イタリアを代表するディフェンダーです。
彼の付けていた背番号3は所属していたACミランの永久欠番になっています。

彼はもともと左サイドバックとしてデビューし、そのポジションで世界有数の選手でしたが、膝の怪我や加齢の影響で走力が衰えたこともあり、ディフェンス能力を生かしたセンターバックにコンバートされ、そのポジションでも超一流であることを証明しました。

ライアン・ギグス(ウイング⇒センターハーフ(攻撃))

ウェールズが誇るレジェンドです。
イギリスは歴史的経緯から、イングランド、北アイルランド、ウェールズ、スコットランドの4つの国に分かれてW杯出場を目指しますが、もし”イギリス代表”に彼がいればW杯に優勝できていたかもしれないと言われています。

さて、彼はもともと『ジャックナイフ』と呼ばれるほどの鋭ドリブルを信条とするウイングの選手でしたが加齢によるスプリント能力の衰えにより、読みや駆け引きを得意とするプレースタイルに変貌し、最終的にはその能力が生きるセンターハーフとしてプレーするようになっていました。

デビュー時からは考えられない程プレースタイルが変貌していますが、その影響もあり、現役選手として40歳までプレーしていました。

引退に関しても選手としての限界というより監督不在によるチーム事情による影響が大きく、もっと長くプレーできていたかもしれません。

 

年齢や怪我によってそれまでできていたプレーができなくなるのは選手としては武器を失うほどの出来事と言えます。
実際にそれで選手として寿命を縮めてしまったケースは無数にあります。

しかし、現実を受け入れ、何よりも本人のたゆまぬ努力によって自らのスタイルを変えることで以前にはなかった長所を発揮するというケースも同様に無数にあるわけです。

我々一般人はそのスポーツができなくなるほどの怪我を負うことはあまりないですが、加齢による衰えは誰にでも訪れるものです。
そんな時、これらのケースをモデルにして自らを変えることが現状のブレイクスルーになるかもしれませんね。