欧州サッカーの最高峰!!UEFAチャンピオンズリーグの魅力を味わい尽くす〜後編〜


football1

前回に続いて、UEFAチャンピオンズリーグの魅力についてご紹介をしていきたいと思います。前回の前編では、チャンピオンズリーグが事実上ヨーロッパ王者の決定戦であること、チャンピオンズリーグがサッカー選手にとって名誉があることなのか、そしてその莫大な賞金についてなどをご紹介してきました。

今回は、そんなチャンピオンズリーグの見どころについてご紹介していきたいと思います。

 

チャンピオンズリーグの見どころ

ここからはこのチャンピオンズリーグの見どころについて説明します。

出場チームについて

まず、この大会に出場できるのはUEFAに加盟する各国地域内での前年度リーグ戦の上位クラブが参加でき、国別の出場枠およびどのレベルから参加できるかは、UEFAカントリーランキングで決まります。

  • UEFAランキング1位〜3位の国の上位4クラブ
  • UEFAランキング4位〜6位の国の上位3クラブ
  • UEFAランキング7位〜15位の国の上位2クラブ
  • UEFAランキング16位以下の国の1位クラブ
  • 前年度UEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブ
  • 前年度UEFAヨーロッパリーグ優勝クラブ

ただし1か国から出場できるのは最大5クラブまで

見ての通り、強豪国からは複数、中堅国以下からは優勝チームしか出場できません。

それだけでもレベルの高さが伺えるわけですが、この中からさらに欧州における戦績をポイントにしたUEFAチームランキングをベースにグループリーグのポットが決まっており、

ポット1:優勝候補チーム

ポット2:そこそこ強いチーム

ポット3:あまり強くないチーム

ポット4:出場おめでとうのチーム

のような具合にグループリーグができるわけです。

こんな風に綺麗に実力が反映されれば良いのですが、新興の強豪チーム(パリサンジェルマンやマンチェスターシティ)などはチームは強いのに実績がないためにポット2や3に配置されることがあり、いわゆる『死のグループ』が出来上がります。

また、前年の各国リーグの成績が元になるので、選手の移籍などでチーム力を落とした状態で出場するチームも出てくるため、額面通りの強さが測れないところがグループリーグの怖さでもあります。

アウェイゴール方式

そして、チャンピオンズリーグの奥深さを何より物語るのは、ホーム&アウェイによるアウェイゴール方式です。

例えばAとBの2チームが対戦する時、Aのホームで2−1Aが勝ったとします。続く Bのホーム(Aにとってはアウェイ)で0−1でBが勝った場合、総得点では2−2の同点ですが、Aのホームで点を取ったBのゴールが大きな意味を持ち、この対戦で勝ち上がるのはBになるというわけです。

このルール、公平性を考えると至極まっとうなものですが、毎年大きなドラマを生む元となっています。

決勝トーナメント

グループリーグの激戦を終え、ベスト16以降はノックアウト方式の決勝トーナメントです。これもグループリーグ同様ホーム&アウェイで行われます。

ここまでくるともうフロックで勝ち上がるチームは無く、どの試合も文句無しのハイレベルな決戦が楽しめます。グループリーグを勝ち上がった意外なチームの強さは本物なのか?絶対王者は今回も王者なのか?など、見どころは満載です。

決勝トーナメントの面白いところは、”くじ運”です。

決勝トーナメントの対戦は、必ずグループリーグ1位対2位になるように抽選されるのですが、前述のようにグループリーグの組み分けは必ずしも実力を反映したものではないため、思わぬ強豪がグループリーグの2位通過になり、今年で言えばバイエルン対ユベントスやバルセロナ対アーセナルなど事実上の決勝戦のような組み合わせがベスト16で実現したりします。

また、少し前のチェルシー対バルセロナ、レアルマドリー対リヨンなど、何年も同じ対戦相手を引いてしまうケースもあり、毎年この組み合わせ抽選にも目が離せません

戦術

少し玄人ちっくな見方をすると、この大会で披露する各チームの戦い方が、それ以降の戦術トレンドになったりします。

例えば1980年後半にチャンピオンズリーグで無類の強さを誇ったミランのサッカーは”アリーゴ・サッキのゾーンプレス”として後の戦術に大きな影響を与えましたし、2010/2011にグアルディオラに率いられてマンチェスター・ユナイテッドを子供扱いしたバルセロナのサッカーはこぞって研究されるようになっています。

こうしたサッカーの戦術トレンドの発信元にもなっているのがチャンピオンズリーグです。

有望選手

ビッグクラブに移籍できるのは確かな実力を持った選手のみです。その実力を測る場がチャンピオンズリーグになっています。

特に中堅国チームの中心選手はここでの活躍で一気にスターダムにのし上がるケースも見られます。ウクライナのアンドリー・シェフチェンコやチェルシーのエデン・アザールなどがその例といえるでしょう。

国内リーグとの両立

チャンピオンズリーグは国内リーグと同時進行で進んでいきます

国内移動ならいざ知らず、ロシアなどの遠方にも遠征せねばならず選手の負担は相当なものです。

こうした疲労の蓄積を回避するため、試合ごとに選手を入れ替えるターンオーバーが有効とされていますが、実質2チーム作るような資金力のあるチームはそう多くなく、この2足のわらじに耐えきれずに低迷し、降格してしまったチームも存在します(セルタ)。

また、かつてはチャンピオンズリーグとの両立と賞金獲得を当て込んで無茶な投資を行い、結局チームを破産させてしまった例もあり(リーズ・ユナイテッドやパルマなど)、チームのやりくりにも注目です。

 

このように、UEFAチャンピオンズリーグはヨーロッパに限らず世界最高峰のサッカーを堪能できる大会です。野球でも日米野球などがありますが、それよりも圧倒的に競技人口が多く、各国のレベルが拮抗しているサッカーでこの規模の大会が毎年開催されているわけですから、ヨーロッパのレベルは高いわけですね。

ちなみに、日本人では本田、香川、長友、内田に加え、かつては中田英寿、中村俊輔らも出場経験があります。また所属していたという意味では宇佐美もこの舞台を経験した選手です。

現在岡崎慎司が所属するレスター・シティはチームの規模としては決して大きくはなく、むしろ弱小チームのカテゴリーですが、その戦術と選手起用がピタリとはまり、現在プレミアリーグの首位を快走しています。

優勝は厳しいかもしれませんが4位以内に入るのは確実を言われており、来シーズンは岡崎のチャンピオンズリーグデビューが見られるかもしれません